インターナショナルプリスクールで平均以上に成果があがる方法
前回のブログではインターナショナルスクールでうまく成果があがらないケースについてお伝えしました。
では、インターナショナルプリスクールに3年以上通った生徒で英語力が成長し、平均以上に成果があがった生徒たちはどのような特徴があったのかを今回はお伝えしたいと思います。
前回のブログを読んでいただいた方はもう予想がついている思いますが、そうです。単純に平均的な結果しか出なかった生徒の逆のことをしていた生徒が平均以上に成果を出していた生徒なのです。
もちろん生徒たちは未就学児の子供達ですので、そのほとんどは保護者にかかっていると言っても過言ではありません。
今回はそれらについてお伝えしたいと思います。
皆様のご参考になれば幸いです。
うまくいくケース① スクールとご家庭の両方で英語環境をうまく整えている。
インターナショナルスクールでの仕事に携わってきた経験からも、お子様をバイリンガルに育ててこられた保護者には共通した特徴があります。
それは以下のような特徴です。
①スクールからのホームワーク類(ReadingやJournal)はもちろんのこと、それ以外でもお子様たちが英語に触れることができるように習慣形成を実践している。
②自宅や車移動時などに英語での動画視聴環境を整えている。こどもがテレビや動画などの動きのあるものから言語を自然に学びとる性質を活用できている。
どうでしょう。とてもシンプルなことですが、案外これらのことはインターナショナルプリスクールでの成果を平均的なものにするか、とても成果を上げるか、はっきりと明暗を分ける重要な要素です。
私が昔、個別指導塾で教室長をしていた時のことですが、当時、京都大学や同志社大学の学生が塾講師としてアルバイトでたくさん在籍していました。
個別指導塾には高校受験前の時期になると、ギリギリ公立高校に入れるかどうかという生徒が入試のためにたくさん入塾していました。
そこでわかったことは、学力に不安を抱える生徒たちはほぼ90%以上の確率で、学校の『予習・復習』をしません。
これでは学校で習うことがすべて新しい情報になってしまい、毎日情報を処理できずに、自信を無くして宿題に時間がかかるという悪循環に入ってしまい学校の勉強が好きになるはずがありません。
もちろん嫌いなものが上手になるはずもありません。
その反面、京都大学や同志社大学の講師たちにきくと、ほぼ90%以上の確率で、学生時代には学校の予習は必ずやっていたし、学校の授業を受ける前にすでに参考書や問題集で予習は終わっていたと返答します。
このように事前にどんどん予習をしていくことが、復習である宿題を簡単にしていくサイクルを生み出すのです。
このサイクルはインターナショナルプリスクールでも同じことが言えます。
英語のアニメやテレビ番組を視聴することは、未就学児には予習になります。
プリスクールに行く前にたくさんリスニングができているので、プリスクールに行っても簡単にネイティブスピーカーの先生の言っていることが聞き取れますし、リピートすることが簡単になります。
それだけ英語で話しだすのが早くなるのです。
この毎日の差は後に大きな差を生み出します。
保護者がネイティブスピーカーでない日本人の場合、このようなご家庭で英語環境を作ることはとても重要なのです。
是非覚えておいてください。
うまくいくケース② 保護者がスクールとうまく連携し、スクールからの課題や提案を受け取って実行している。
ネイティブスピーカーの教師は毎日スクールで、生徒一人一人の成長段階に合わせて可能な限り愛情を注いで指導をしています。
しかし、プライベートレッスンのように一人一人にすべての時間を注ぐことは現実的には不可能です。
そのため、生徒一人一人の発育に合わせて課題を与えたり、保護者にご家庭でできる副教材を提案したり、その生徒に合わせて提案をすることがあります。
インターナショナルプリスクールで期待以上の成果を出す生徒の保護者は必ずこれらの提案を行い、それ以上にも何ができるかを熱心に尋ねます。
もちろん私たちが提案したことは100%実行していただけるので、スクールも保護者に信頼を置いているのが共通する特徴です。
それは英語面だけでなく発育に関することも全般に言えることです。
インターナショナルプリスクールだからといってただ英会話スクールでやるような英語のレッスンを四六時中行っているわけではありません。
未就学児には『しつけ』や『集団生活でのルール』など大切なことがたくさんあります。
その中で自然に英語を身につけることができるのがインターナショナルプリスクールの良いところだと私たちは考えています。
そして上記のうようなことをちゃんと行っていると、K4(年中)の後半からK5(年長)の年齢にかけて子供達は驚くほどに成長していき、英語もたくさん話すようになるのは、毎年目にする不思議な光景です。
そして保護者たちが口を揃えて言われることは、「初めは英語をいつ話すようになるのか心配だったけど、ちゃんと話し出すんですね。」ということです。
もちろん0歳ぐらいから英語を聴いているお子様はもっと早い段階で英語を話すようになりますので、お子様の英語教育に関心のあられる方は、小さい時からたくさん英語の動画などを見せたり、聴かせたりすることをしてあげてください。
これは本当に効果がありますよ。
うまくいくケース③ 子供ではなく保護者が主体的に取り組んでいる。
これまでの例でもご理解いただけたことと思いますが、未就学児の子供達は、あくまで子供です。
ごはんよりも、おやつが好きですし、勉強よりも遊びが好きです。
子供の自主性を尊重することは大切ですが、だからと言って子供達が理性的な行動をすべて行えるわけではありません。
理性的な行動はすべて保護者にかかっているのです。
自分からインターナショナルプリスクールに行きたいというこどもたちはいないのです。
はじめから自分で英語を勉強する子などいないのです。
しかし、うまくいっている保護者は必ず保護者が主体的にこどもの生活習慣の中に英語学習を取り込んでいます。
しかも、『勉強をさせる』といった仰々しいものではなく、『好きなゲームの前にReadingのホームワークをする。』とか『公園で遊ぶ時間を15分だけ早く切り上げてEnglishのテレビや動画を観る』、『フラッシュカードをする』といったことを日常の生活の中に当たり前のこととして取り組んでいます。
よく子供が英語を嫌がるからといって、何もされない方がいますが、そうではなく子供が『英語が好きで、得意で自信がある。』というところまで習慣づけていないから、子供の持っている本来の能力を開発して上げることができていないから『嫌がる』だけなのです。
英語学習の習慣をつけてしまえば子供達は自信を持ってプリスクールにも行くようになり、英語のテレビなんかも自分から進んで観るようになるのです。
しかもその習慣は子供の場合、大人よりずっと早く身に付きます。
こどもがお菓子ばかり食べたがるからお菓子ばかり与えるという親はいません。
子供の健康を考えて健康的な食事を与えてから、少しのお菓子を与えるはずです。
こどもがいやがるから英語は家ではしませんでは、将来やってくる受験英語や、将来世界に羽ばたくことのできるはずのツールである英語をこどもから取り上げてしまうことになります。
そしてこれまで関わってきた、お子様をバイリンガルに育てた保護者に共通した特徴は、すべて保護者が主体的に子供の英語学習に取り組まれていたということです。
今どこかのインターナショナルプリスクールに通われている場合や、今後お子様をインターナショナルプリスクールに通わせようと考えられている保護者の皆様も是非、この3つのことを意識して取り組んでみてください。
皆様のお子様の成功をお祈りしています。